埼玉立てこもり 容疑者、所持金は14円 直前にカッター購入

埼玉県川越市のインターネットカフェで起きた立てこもり事件で、逮捕監禁容疑で逮捕された住所・職業不詳、長久保浩二容疑者(42)の財布に14円しか残っていなかったことが捜査関係者への取材で明らかになった。事件で使用したカッターナイフは直前に購入した新品のものだったことも判明。県警は自暴自棄になっていた長久保容疑者が事件を起こすため、凶器を用意した可能性があるとみて調べている。
長久保容疑者は2012年、愛知県豊川市の信用金庫で立てこもる事件を起こし、実刑が確定。4月に刑期を終え、出所した。その後、埼玉県内の会社の建築部門で働いていたが、6月上旬に仕事先の宿舎から姿を消した。狭山市、蕨市など県内を中心とするネットカフェを転々としていた。
県警によると、長久保容疑者は21日夜、川越市脇田新町の「快活CLUB川越脇田新町店」の個室で、カッターナイフを使って女性従業員(22)を脅し、人質にして立てこもった。県警は翌日未明に個室に突入後、逮捕監禁容疑で現行犯逮捕。「自分の人生に嫌気が差した。事件を起こせば刑務所に戻れると思った」と供述した。長久保容疑者が当初滞在していた個室には包丁が残されていた。
逮捕監禁致傷容疑で送検
女性従業員が手首に軽いけがをしたことを確認したため、県警は23日、逮捕監禁致傷容疑に切り替え、送検した。【平本絢子、山崎恵利花】