山梨・道志村の人骨捜索を打ち切り 捜査は事件・事故両面で継続

山梨県警は1日、同県道志村の山中で続けていた人骨の捜索を同日で終了すると発表した。県警によると、これまでの捜索では人骨が18点見つかり、うち9点が2019年に村内のキャンプ場で行方不明になった当時小学1年の小倉美咲さん=千葉県成田市=のものと判明した。県警は美咲さんが死亡したと判断し、残りの骨や遺留品などの捜索を続けていたが、6月10日を最後に遺留物の発見がなく、予定していたエリアの捜索も済んだため終了を決めた。
県警は今後も事件と事故の両面で捜査を続け、美咲さんが亡くなった経緯を調べる。捜索打ち切りは美咲さんの両親にも伝えているという。
捜索は4月23日にボランティアがキャンプ場近くの枯れた沢付近で人の頭部の骨の一部を見つけたことを受けて25日から始まった。悪天候のために中止となった2日間を除く66日間で県警の捜査員ら延べ2150人が投入された。範囲は沢を中心とした約1万1000平方メートルで、ほかに周辺の林道や急斜面なども対象となった。連日約20~40人程度が参加し警視庁の警察官や警察犬も応援に入った。
見つかった人骨や遺留品の鑑定なども進め、5月4日に見つかった右の肩甲骨はDNA型鑑定で美咲さんのものと判明した。その後、人骨計18点のうち9点が、DNA型鑑定や歯形の照合などで美咲さんの顎(あご)や腕、足などと特定された。骨以外にも、美咲さんのものと特徴が一致した左右の運動靴や長袖シャツなど5点が見つかっている。県警は今後、個人が特定されていない人骨や遺留品について美咲さんとの関連を調べる。
美咲さんの母、とも子さんは6月3日、県警が美咲さんが死亡したと判断してから初めて自身のホームページを更新。「今でもこれが現実なのかわからず、受け入れる事ができず、残された可能性を考えてしまいます」などと心境をつづっていた。【山本悟】