メールをのぞき見・権限ないのに有休記録を削除…町職員が不正アクセス637回

勤務先の町役場のサーバーコンピューターに不正接続し、自身の年次有給休暇の記録を削除するなどしたとして、福岡県警は6日、同県小竹町職員の女(34)(福岡県飯塚市)を不正アクセス禁止法違反と公電磁的記録不正作出・同供用の疑いで逮捕した。「複数回、不正アクセスしたのは間違いない」と、おおむね容疑を認めているという。
発表によると、女は2020年5月~今年4月、他の職員のIDとパスワードを使って町役場のサーバーに計637回にわたって不正接続。昨年11月17日と今年3月31日、削除権限がないにもかかわらず、サーバー内に記録されていた自身の年次有給休暇3日分の記録を削除した疑い。
県警は、翌年に繰り越す年次有給休暇の日数を増やしたり、他の職員のメールの内容をのぞき見したりするために、不正接続を繰り返したとみている。
小竹町によると、女は税務住民課の主任主事。サーバーのシステム上、使用したIDとパスワードでは、町民の個人情報にアクセスすることはできないという。