「安全な場所で学べて感謝」ウクライナから避難の女子学生2人が会見

ロシアの軍事侵攻を受け、ウクライナから避難した女子学生2人が8日、受け入れ先の滋賀大(滋賀県彦根市)で会見した。安全な環境で勉強できることに感謝し、今後の目標などを語った。
2人は同国のドニプロ国立大で日本語を専攻し、卒業したアンナ・プチェロヴォドヴァさん(21)と、カテリーナ・イグナトバさん(21)。平和をテーマにした日本語の絵本をウクライナ語に翻訳する滋賀大とのプロジェクトで交流してきた。滋賀大では研究生として経済学部で学び、日本文化に関する特別講座なども受ける。
会見では、2人とも日本語で質問に答えた。母国で日本文化の研究者を目指すアンナさんは「安全な場所で勉強できることに本当に感謝する。日本語の能力を高め、興味がある文学の研究をしたい」、日本語の翻訳者が目標のカテリーナさんは「先生たちは優しい。日本文化や、寺や神社の歴史に興味があり、京都の美しい神社も見に行きたい」と語った。彦根市について2人は「静かできれいだし、暮らすには便利」と話した。
同席した竹村彰通学長は「大学としても落ちついて生活できるよう支援したい」と述べた。同大学は、避難学生やその家族らへの支援金を募っている。問い合わせは基金室0749(27)1004。