今回の参院選を受け、自民党など憲法改正論議に前向きな「改憲勢力」の議席は11日、非改選を合わせて179で確定した。95議席を獲得し、国会発議に必要な総議員の3分の2のラインである166を上回った。岸田文雄首相は9条への自衛隊明記と緊急事態条項新設に照準を定め、発議をにらんだ具体案の作成へ議論を加速させる意向。だが改憲勢力でも、公明党は前のめりの自民と温度差が目立つ。立憲民主党も慎重な議論が欠かせないと主張する。
95議席の内訳は自民63、公明13、日本維新の会12、国民民主党5、上田清司氏(埼玉選挙区)と平山佐知子氏(静岡選挙区)の無所属2。