「足跡大きい」「恩人で同志」=安倍氏死去、閣僚から発言

参院選の応援演説中に銃撃され亡くなった安倍晋三元首相に対し、岸田内閣の閣僚からは12日、非業の死を悼み、功績をたたえる発言が相次いだ。
林芳正外相は閣議後の記者会見で、これまで259カ国・地域・機関の1700人以上の首脳らから弔意のメッセージが届いたことを紹介。「外交で残した足跡の大きさを改めて感じている」と語った。
最側近の萩生田光一経済産業相は「国政に導いてくれた恩人であり、同志で、やさしい兄貴だった。もっといろいろな話をしたかった」と別れを惜しんだ。
安倍氏実弟の岸信夫防衛相はツイッターで「兄を失った。同時に日本にとりかけがえのないリーダーを失った」と追悼。兄弟で写った写真を添え、「今はただ安らかに」としのんだ。
警備体制の問題点を指摘する声も上がった。鈴木俊一財務相は「警備の不備があったと言わざるを得ない。しっかり検証し、改めるところを改めてもらいたい」と求めた。末松信介文部科学相は、安倍氏が自民党最大派閥のトップだったことに触れ、「一般の(首相経験者の)警備体制で良いのか、再検討すべきではないか」と述べた。
[時事通信社]