安倍氏襲撃、岡山とは「別の銃」 散弾タイプ、高い殺傷力

安倍晋三元首相が奈良市で参院選の街頭演説中に銃撃され死亡した事件で、元海上自衛隊員の無職山上徹也容疑者(41)が「事件前日に安倍氏が演説した岡山市の会場に持って行った銃とは別の銃を当日は使った」と説明していることが12日、捜査関係者への取材で分かった。
捜査関係者によると、容疑者は安倍元首相を狙った際、一度に複数の弾丸が出る散弾銃のような銃を使ったと供述しているが、岡山に持参したのはこうした種類の銃ではなかった可能性が高いという。近距離では一般的に散弾銃は命中率が高いとされ、奈良県警は容疑者が事件当日に、より殺傷能力の高い銃を選んだ経緯を詳しく調べる。