「感染者数第6波超えること覚悟を」尾身会長

政府の新型コロナウイルス感染症対策分科会の尾身茂会長は14日夜の記者会見で、現在の感染状況が「第7波」に入ったとの認識を示したうえで、「感染者数が第6波のピークを超えることは覚悟しておいた方がいい」と警戒感をあらわにした。ただ、蔓延防止等重点措置の適用などは、現段階では「必要ではない」とも指摘した。
第7波では感染力が強いとされるオミクロン株の派生型「BA・5」への置き換わりが進み、全国で感染拡大のスピードが加速している。
ただ、尾身氏は会見で、「感染者数が上がり、病床が埋まりつつあるから行動を制限するというのでは、社会経済を回そうとしている中で、かなりのダメージになる」と語り、ただちに行動制限を行う必要はないとの認識を示した。
分科会は同日、第7波の感染拡大を食い止めるための対応策を政府への緊急提言としてまとめた。
提言では、①ワクチン接種の加速化②検査のさらなる活用③効率的な換気④国や自治体による効率的な医療機能の確保⑤基本的な感染対策の再点検の徹底-などを求めた。
そのうえで、「今は第7波への対応に集中することが最重要だが、コロナを一疾病(しっぺい)として日常的な医療提供体制の中に位置づけるための検討も同時に始める必要がある」との文言も盛り込んだ。