九州に線状降水帯 気象庁が初めて予測発表「避難経路の確認を」

気象庁は15日午前、山口県を含む九州北部と奄美地方を除く九州南部で15日夜~16日午前にかけて線状降水帯が発生する予測を発表した。豪雨災害の要因の一つとされる線状降水帯の発生を事前に予測する取り組みは6月に始まり、発表は初めて。担当者は「危機感を高め、明るいうちに避難経路の確認や、住んでいる場所でどんな災害が発生しやすい状況になっているかをハザードマップで確認してほしい」と呼び掛ける。
線状降水帯は積乱雲が次々とできて長さ50~300キロ程度の帯状となり、同じ場所で数時間にわたり大雨を降らせる。気象庁によると、動きの遅い低気圧や前線の影響で九州では15日夜以降、線状降水帯が発生する可能性がある。
九州地方は6月28日までに「梅雨明けしたとみられる」と発表された。だが、気象庁気象監視・警報センターの池田徹予報官は「前線が日本付近に停滞し、大雨の発生しやすい確度が高まっている」と述べ、現状は梅雨の時期と同様の状態にあるとの見方を示す。その上で、土砂災害や浸水、河川の氾濫などに厳重に警戒するよう求めた。
16日正午までに予想される24時間雨量は、多いところで九州北部・南部250ミリ、東北120ミリなどとなっている。【安藤いく子】