航空自衛隊と米空軍、米海軍が6、11、12日の3日間、米ステルス戦闘機F22や、米最新鋭ステルス戦闘機F35、空自のF15戦闘機、F2戦闘機など延べ52機が参加する大規模な日米共同訓練を行っていた。日本列島周辺で軍事活動を活発化させている、中国やロシアへの抑止力を示す狙いがあるとみられる。参院選(10日投開票)や、安倍晋三元首相の暗殺事件(8日)も影響したのか。
空自は14日、日米共同訓練の実施を発表した。目的は「空自の戦術技量及び日米共同対処能力の向上」といい、日本海や太平洋、東シナ海の各空域で行われたという。
空自は戦闘機延べ20機を投入。沖縄県・那覇基地と宮崎県・新田原基地からF15が、福岡県・築城基地からF2がそれぞれ参加し、福岡県・春日基地と那覇基地の航空警戒管制団も加わった。
米軍は延べ32機。空軍のF22、F35A、F15の戦闘機3種類とE3空中警戒管制機とKC135空中給油機、海軍のP8哨戒機も参加した。
一部の定例訓練を除き、その都度行う訓練としては異例の規模といえる。空中管制を行うなかで多数の戦闘機を同時展開する訓練や、空中給油機を使った長時間飛行訓練が行われたとみられる。
軍事ジャーナリストの世良光弘氏は「戦闘機など52機が共同訓練を行うのは極めて異例だ。F22が加わるのも珍しい。参院選に合わせるように、中国とロシアの海軍艦隊が6月中旬以降、日本列島を周回するような特異な航行をした。5月末には中露の爆撃機が長距離にわたって共同飛行した。日米で強固な意志を示す必要があったのだろう。安倍元首相の暗殺事件の影響は分からないが、意識した可能性はある」と語っている。