「弟がリビアの戦闘で負傷し、お金を送りたい」と訴える高齢女性を説得し、詐欺被害を防いだとして、京都府警下京署は、野村証券京都支店(京都市下京区)と職員2人に感謝状を贈った。 6月27日に顧客の女性が電話で、「リビアで医者をしている弟が戦闘に巻き込まれけがをした」「帰国のため170万円を立て替えてほしいと頼まれた」と、投資信託の解約を申し出た。 電話を受けた職員の女性(41)は、上司の男性(60)らに相談し、2人で「詐欺では」と説得。高齢女性は、解約や送金を思いとどまり、警察に連絡した。お金を要求してきた男は高齢女性の実弟ではなく、5月にSNS(交流サイト)で知り合った「弟のような存在」だったという。 証券会社が特殊詐欺を防ぐのは珍しく、11日に同署で森野淳署長から感謝状を受け取った上司の男性は「まさか自分が応対するとは思わなかった。一層気を引き締めたい」と話していた。