前線が南下した影響で九州は鹿児島、宮崎両県を中心に16日朝にかけて大雨になり、避難指示を出した自治体もあった。九州南部地方と九州北部地方に予測情報が出ていた線状降水帯は同日午前まで確認されず、気象庁は「今回の雨で発生する恐れはなくなった」としている。雨による大きな被害も確認されていない。
16日にかけての24時間雨量(午後4時40分現在)は鹿児島、宮崎両県の観測地点が全国の上位4地点を占め、全国最多の鹿児島県霧島市で303・5ミリを観測。続いて宮崎県えびの市301ミリ▽同県小林市266ミリ▽同県都城市251・5ミリ――だった。
気象庁によると、九州北部地方と九州南部地方は18日以降、再び天候が崩れる見通し。【中里顕】