19日午前11時10分頃、沖縄県宮古島市・伊良部島の長山港に接岸していた宮古島海上保安部の巡視船「しもじ」が、港の北方にある雑木林に向けて20ミリ機関砲の実弾8発を誤射した。けが人や民間施設の被害は確認されていない。海保が弾の行方を捜している。
第11管区海上保安本部(那覇市)や宮古島海保によると、複数の乗組員が洋上での射撃訓練に備えて機関砲を点検中だった。港の陸側は畑が広がり、約600メートル東にホテルなどがあった。ホテルで働く20歳代の女性従業員は取材に「爆竹のような音が何発かなった。まさか、誤射とは思わなかった」と話した。
長山港は沖縄県管理の港湾で、巡視船で使う資機材の用品庫が近くにある。しもじは2016年に就役し、尖閣諸島(沖縄県石垣市)の周辺海域の警備などに従事していた。
誤射を受け、宮古島海保は「決してあってはならないことで、全力で調査を進める。市民に不安を与え、深くおわび申し上げる」とのコメントを発表した。松野官房長官も19日の記者会見で「大変遺憾。徹底した事実関係の調査と原因究明が実施されるものと承知している」と述べた。