埼玉県深谷市で17日夜に発生した突風について、熊谷地方気象台は18日、積乱雲から強い下降気流が吹きつける「ダウンバースト」の可能性が高いと発表した。
県の同日午後3時時点のまとめで屋根の損壊7件、物置の倒壊3件、窓ガラスの破損1件、木塀の倒壊1件の被害が確認された。けが人はいなかった。市内では6月にひょうによる農業被害を受けたばかり。大野知事は同日現地を訪れ、被害状況を見ながら迅速に対応する方針を示した。
同市普済寺では、漬物工場のトタン屋根が数百メートル飛ばされるなどの被害が出た。近くで資材置き場が倒壊した男性(74)は、「ものすごい風雨で周囲が見えないほどだった。家が倒壊しなくてよかったが、建て直しが大変だ」と話し、後片付けに追われていた。
17日夜は豪雨の影響もあり、北本市で床下浸水1棟の被害があった。