新型コロナウイルスの感染者は20日、全国で新たに15万2536人確認された。1日当たりの新規感染者数としては、今月16日の11万660人を超えて過去最多となった。大阪府が初めて2万人を超えるなど30府県で過去最多を更新した。
新規感染者が最多となったのは青森▽宮城▽秋田▽岐阜▽愛知▽大阪▽兵庫▽島根▽福岡▽長崎▽熊本▽鹿児島▽沖縄――など。感染者が最も多かったのは大阪府の2万1976人で、愛知県も初めて1万人超となった。
東京都は2月5日以来、5カ月半ぶりに2万人を超えた。都によると、20代が最も多く40代以下が全体の7割強を占めた。病床使用率は43・5%と上昇を続けている。
全国の死者は53人で重症者は前日から21人増えて176人。兵庫県や熊本県などで過去に発表された感染者の取り下げがあった。
感染拡大に伴い、救急患者を受け入れる医療機関がすぐに見つからない救急搬送困難事案も急増している。
総務省消防庁は20日、11~17日の1週間でコロナ感染が疑われるケースでの救急搬送困難事案は1598件だったと発表した。前週から87%増加していた。オミクロン株の派生型で感染力が強いとされる「BA・5」への置き換わりが進んだことなどにより、各地で感染者が急増した影響とみられる。
感染拡大はスポーツ界でも深刻化している。
大相撲では名古屋場所11日目の20日、佐渡ケ嶽部屋と玉ノ井部屋で力士のコロナ感染が判明し、感染拡大防止を図るために所属する全力士(計49人)が休場した。
力士らのコロナ感染は5日連続で明らかとなり、全43部屋のうちコロナ関連で休場した計7部屋の番付上の所属力士は125人になった。負傷などのケースを除いても全力士の約2割がコロナの影響で休場した。
プロ野球でも、巨人が選手22人とコーチら計40人が陽性判定を受けたと発表した。菅野智之投手(32)や岡本和真内野手(26)ら主力選手も含まれている。日本ハムは新庄剛志監督(50)の感染により監督代行を務めていた山田勝彦コーチ(53)ら5人の陽性を発表。広島や西武など他球団でも感染が発表された。
海外では米国で開催中の陸上の世界選手権に出場している日本選手団で感染が拡大。マラソンに出場予定だった男子の鈴木健吾選手(27)=富士通=と女子の一山麻緒選手(25)=資生堂=の夫婦や女子マラソンの新谷仁美選手(34)=積水化学=らが陽性判定を受けて欠場した。【飯田憲、村社拓信、神足俊輔】