19年前に元飲食店員の古川(こがわ)信也さん=当時(26)=が殺害され、遺体の一部が東京都奥多摩町などに遺棄された事件で、殺人容疑などで国際手配中の首謀者とされる男が逃亡先の南アフリカで死亡したとの情報があり、警視庁高井戸署捜査本部は24日に現地に捜査員計6人を派遣する方針を固めた。捜査関係者への取材で分かった。埋葬された遺体を掘り起こしてDNA型を鑑定し、本人と確認できれば被疑者死亡のまま書類送検し、一連の捜査を終える。
国際手配されているのは、松井知行容疑者。事件発覚直後、松井容疑者は南アフリカに逃亡し、国際刑事警察機構(ICPO)を通じて行方を追っていた。
捜査関係者によると、令和2年に南アフリカの警察当局から「松井容疑者とみられる遺体が見つかった」との情報が寄せられた。遺体は南アフリカ国内の海岸で見つかり、指紋が松井容疑者のものと一致。自殺の可能性があるという。
捜査本部が最終的な身元確認のため捜査員を派遣し、埋葬されている遺体を掘り起こし、DNA型鑑定を現地当局に依頼する。
事件は、平成15年9月19日に発生。松井容疑者が仲間と共謀し、山梨県丹波山(たばやま)村のキャンプ場の駐車場で、古川さんの首を絞めるなどして殺害し、遺体を切断して一部を奥多摩町の山中など数カ所に遺棄したとされる。