山形県病害虫防除所は21日、米の品質低下を引き起こす「斑点米カメムシ類」の発生量が多いとして、県内全域に注意報を発表した。同所によると、7月18~20日に県内44か所の水田で行った定期巡回調査で、斑点米カメムシ類の発生が確認された地点率は88・6%(平年80・2%)だった。すくい取った平均虫数は36・4匹(同19・6匹)で、過去10年で最多となった。
今年は梅雨明けが早く、気温が高い日が続いたことが原因。気温が高い予報の向こう1か月は斑点米カメムシ類が増殖し、活動が活発になると推測されるという。同所は生産者に対し、農薬による基本防除の徹底を呼びかけている。