京都・祇園祭は24日、後祭(あとまつり)の山(やま)鉾(ほこ)巡行が3年ぶりに行われ、196年ぶりに巡行に本格復帰した鷹(たか)山(やま)を含む11基の山や鉾が真夏の都大路を彩った。
後祭の巡行は前祭(さきまつり)とは逆回り。午前9時半に烏丸御池交差点を先頭の橋弁慶(はしべんけい)山が出発し、京都市役所前では巡行の順番を確かめる儀式「くじ改め」が行われた。
巡行の見どころの一つで、90度方向転換して交差点を曲がる「辻回し」では見物客を魅了。沿道からは盛大な拍手が送られた。
鷹山は文政9(1826)年の巡行で大雨により装飾品を損傷して以来の巡行参加。幕末の争乱「蛤御門(はまぐりごもん)の変」ではほとんどの部材が焼失し、地元有志らで作る鷹山保存会が数年前から復帰を計画して制作していた。