「妖怪」「地獄」「鬼退治」…人知超えた世界、絵巻や絵図で紹介 京都・亀岡で企画展

京都府の亀岡市文化資料館(同市古世町)で、企画展「怪異・妖怪に先人のこころをみる」が開かれている。市内の寺院が所蔵する江戸時代の絵巻や絵図などが並び、昔の人が大災害や疫病、死後といった人知を超えた世界を、どのように畏怖し想像していたのかが分かる。
「妖怪」「地獄」「丹波の鬼退治」の三つのテーマで展示。地獄のコーナーでは、古世地蔵堂(京町)が所蔵する2メートル近い絵図「観心十界図」が目を引く。現世のほか賽(さい)の河原、極楽、地獄が描かれており、同館の樋口隆久・文化財専門官は「地蔵盆で子どもたちに見せ、死後の世界を解説していたのではないか」と推察する。地獄にいる10人の裁判官を表した掛け軸や木彫りの像もある。
身近な道具に取りついた妖怪が多数描かれた全長約9メートルの絵巻(国際日本文化研究センター蔵)は、映像でも内容を紹介している。酒童子伝説と亀岡との関わりを解説したパネルもある。
樋口文化財専門官は「絵には先人のメッセージが込められている。後世に何を伝えたかったのか考えるきっかけにしてほしい」と話す。
8月28日まで。有料。7、13日には研究者による講演会も開かれる。