台風5号離れても西日本で強雨 太平洋側は明日まで大雨警戒

7月30日(土)9時現在、台風5号(ソングダー)は東シナ海を西進しています。台風に向かって流れ込む湿った空気の影響で、西日本の太平洋側は明日31日(日)にかけて大雨となるおそれがあり、警戒が必要です。▼台風5号 7月30日(土)9時現在 中心位置 東シナ海 大きさ階級 // 強さ階級 // 移動 西北西 35 km/h 中心気圧 1002 hPa 最大風速 18 m/s 最大瞬間風速 25 m/s
西日本太平洋側で雨雲が発達
雨雲レーダー
台風の中心はすでに九州などから離れているものの、南東から流れ込む暖かく湿った空気の影響で、西日本の太平洋側では雨雲が発達しています。9時までの1時間には高知県津野町・船戸で36.5mmの激しい雨を観測しました。湿った空気の流れ込みやすい状況は明日31日(日)にかけても続き、西日本の太平洋側では局地的に激しい雨が降る予想です。同じような所で長時間雨を降らせ、雨量がかさむおそれがありますので、台風の進路から離れた場所でも雨の情報に警戒してください。
来週中頃、北日本でも大雨のおそれ
降水の予想 8月3日(水)
台風5号は東シナ海~黄海で勢力を弱めて熱帯低気圧に変わる見通しです。台風の持ち込んだ湿った空気の影響で朝鮮半島から日本海で前線の活動が活発になり、来週中頃に北日本などで大雨となるおそれがあります。まだ予報の誤差が大きい状況ですが、場合によっては災害の発生するような雨となる可能性もあるため、台風が熱帯低気圧に変わった後も雨の情報に注意してください。北日本以外の地域も湿った空気の影響によって、ゲリラ雷雨や夕立など天気急変の可能性があるため注意が必要です。
台風の名前
台風の名前は、国際機関「台風委員会」の加盟国などが提案した名称があらかじめ140個用意されていて、発生順につけられます。台風5号の名前「ソングダー(Songda)」はベトナムが提案した名称で、北西ベトナムにある川の名前からとられています。