広島市の松井一実市長は1日、広島原爆の日(6日)の平和記念式典で読み上げる平和宣言の骨子を発表した。ウクライナ侵攻を巡ってロシアが核兵器による威嚇を続ける中、核廃絶に向けた決意を強調する。
宣言では、ロシアの文豪トルストイの言葉を引用し、「他人の不幸の上に自分の幸福を築いてはならない。他人の幸福の中にこそ、自分の幸福もあるのだ」と強調。他国に対する武力侵攻や、核兵器による脅しを非難する。
2021年に96歳で亡くなった被爆者、坪井直(すなお)さんにも触れ、「ネバーギブアップ」の精神を受け継いで核廃絶の実現を目指し続けると訴える。
また、松井市長は、安倍晋三元首相が死亡した銃撃事件を受け、金属探知機による入場検査を初めて導入するなど警備態勢を強化することを明らかにした。
新型コロナウイルス感染拡大の「第7波」を受けた式典の規模縮小は行わない。【中村清雅】