大津市で昨年8月、ネグレクト(育児放棄)下にあった無職少年(18)が自宅で妹=当時(6)=を暴行し死なせた事件から1日で1年がたった。少年が「妹がジャングルジムから転落した」と近所の人を呼んだことから発覚した事件。妹が見つかった公園のジャングルジムには、花束が手向けられていた。
1年前、少年に呼ばれて公園で妹が倒れているのを確認し、通報した男性(71)は、通報時間と同じ午前9時40分ごろ、線香を上げに公園を訪れた。発見時、妹が息をしていなかったことを覚えており、「あんなに小さい子が亡くなって、忘れられるのはかわいそうと思って手を合わせた」と話した。
事件の背景に親のネグレクトがあったことが明らかになるにつれ、少年に同情するようになったという。「大人がしっかりしていたら事件は起こらなかった。こういうことがない世の中になってほしい」と静かに語った。
大津家裁は昨年9月17日、傷害致死容疑で逮捕された少年について、「少年および被害者(妹)は母親によるネグレクト(育児放棄)状態にあった」として、少年を第1種少年院送致の保護処分にした。
一方、母親(42)は、大津市の自宅で麻薬や覚醒剤、大麻を所持し、事件の前後に麻薬を使用したなどとして、麻薬取締法違反、覚醒剤取締法違反などの罪で公判中。起訴内容を否認している。