神奈川県大和市で2019年、当時7歳の次男を窒息死させたとして、母親が殺人容疑で逮捕、起訴された事件。この2年前、当時1歳の三男も殺害したとして、県警は31日、同市の無職上田綾乃被告(42)を殺人の疑いで再逮捕した。息子2人の連続殺人事件に発展し、現場周辺では兄弟を悼む声が上がった。
発表などによると、上田被告は17年4月5日午後、自宅で三男の康生ちゃんの鼻と口を何らかの方法で塞いで窒息死させた疑い。当時、上田被告は康生ちゃんと2人きりで、自ら119番した。方法や状況など、19年に次男の雄大君を殺害したとされる事件と類似点は多い。県警の調べに対し、上田被告はいずれの容疑も否認している。
上田被告には前夫、内縁の夫との間に計4人の子どもがいたが、いずれも幼くして亡くなっている。内縁の夫との間に生まれた康生ちゃんの死亡を受けて、児童相談所は雄大君を約1年7か月間保護したが、その後、自宅に戻った雄大君は窒息死した。
近所では、上田被告について「トラブルを起こす人には見えなかった」との声がある一方、相次ぐ子どもの死に「なんだか怖い」と困惑も広がっていた。
上田被告が再逮捕された31日、近くに住む60歳代男性は、かつて上田被告が康生ちゃんをベビーカーに乗せたり、雄大君を連れて歩いたりする姿を見かけたことを思い出し「かわいがっていると思っていた。2人を殺害したとしたら、同じ親として怒りしかない。兄弟のことを考えるとやるせない」と語った。
近くの福祉関係会社で働く30歳代の夫婦は「物騒だけど悲しい事件。孤独な母親も多いので追い詰められていたのかもしれない。背景を明らかにし、同じような事件が起きないようにしてほしい」と話していた。