「魚が取れない…」嘆く漁師 えさや産卵場所となる海草が激減 漁網に被害も 沖縄・西表島

ウミショウブなどの海草藻場は魚やイカが生息、産卵する場所で、消滅すると生態系が崩れ、漁業にも影響を及ぼす。
西表島の漁師の男性は「10年ぐらい前から、ウミショウブを餌にする魚やイカが全く取れなくなった」と嘆く。
漁のため仕掛けた刺し網にウミガメがかかると、逃がすために網を切らざるを得ない。多い時は一晩に15匹のアオウミガメがかかるといい、「網の被害も大きい。どうにかならないか」と頭を悩ませている。
アオウミガメは、人間の乱獲や沿岸海域の環境悪化で一時期、個体数が激減。その後保護対象となったことで絶滅の危機から回復しつつある。
IERの水谷晃さん(46)は「海草生態系はアオウミガメを含めて繊細な食物連鎖のバランスで成り立っている。そのバランスを崩した根本は人間社会にある」と指摘。「アオウミガメとの共生の道は、さまざまな側面から考えなければならない」と提言した。