名古屋市緑区の特別養護老人ホームで昨年3月、入所女性が死亡した事件で、傷害致死容疑で逮捕された元施設職員の男が施設の調査に「(女性から)頻繁に呼び出され、対応に困難を感じていた」と話していたことがわかった。愛知県警もこの発言を把握しており、男が度重なる呼び出しへの対応に不満を募らせた可能性があるとみて調べている。
逮捕されたのは名古屋市緑区、福島
栄行
(ひでゆき)容疑者(34)。発表によると、昨年3月5~6日、「緑生苑」で夜勤中に、介護していた女性(当時81歳)に蹴るなどの暴行を加え、死亡させた疑いが持たれている。
施設が市に提出した報告書などによると、女性のベッドには
徘徊
(はいかい)などを防ぐため、離れると呼び出し音が鳴るセンサーが設置されていた。福島容疑者は施設の調査に、女性が搬送される前の同6日未明は5~10分おきに呼び出し音が鳴ったため、女性を車いすに乗せて他の業務に同行させたと説明し、「対応に困難を感じ始めていた」と話したという。
県警は、福島容疑者が女性への対応にいらだちを募らせた可能性もあるとみて、経緯を慎重に捜査している。