食虫植物ウツボカズラの捕虫袋「世界最長」認定…通常は40cm程度

兵庫加西市の県立フラワーセンターが温室で栽培している食虫植物・ウツボカズラの捕虫袋の長さが55センチを超え、20日、ギネス世界記録に認定された。
1990年から育てている品種「ネペンテス・トランカータ」の1株。発芽後約40年と推定されている。
この日は、大山隆・早稲田大教授(分子遺伝学)や公式認定員らの立ち会いのもと、蜜で虫を誘い込んで消化する捕虫袋の長さを計測。底部から蓋の先端までで55.5センチあり、これまでの記録だった英国・キュー王立植物園の43センチを上回ることが確認された。
世界最長のウツボカズラは、3月中旬から袋ができ始め、4月中旬には50センチを超えた。通常は40センチ程度といい、この株の遺伝的特性に温度や湿度、光合成などのバランスが適合したとみられる。
約30年世話をしてきたセンターの土居寛文次長(60)は、認定証を手に「デリケートな植物で水やりなどの管理がとても難しかった。努力のかいがあった」と涙ぐんだ。大山教授は「素晴らしい栽培技術。この株を調べることで遺伝学的な成果も期待できる」とたたえた。