遺族の悲しみ今も 伊勢湾台風60年 東海各地で追悼式典

5098人の犠牲者を出した伊勢湾台風上陸から60年の26日、東海地方の各地で追悼式典などが開かれた。
市町村単位で最多の1851人が犠牲となった名古屋市では、南区柴田町の町内会館で住民有志の慰霊祭があった。近くに住む有村禎子さん(76)は60年前、熱田神宮の近くにいたため助かったが、姉(当時17歳)や妹(同13歳)ら親族4人を亡くしたという。有村さんは、当時を振り返り、「姉と妹が生きていたらもっと楽しい人生だったかな。あなたたちの分まで生きるから見守ってね」と慰霊碑の母子像に手を合わせた。
千種区の平和公園では市主催の慰霊祭があり、河村たかし市長らが出席した。河村市長は「市民に浸水域を周知し、伊勢湾台風がもう一回来ても、一人の犠牲者も出さないようにしたい」と話した。【三浦研吾】