稲盛和夫さん出身の鹿児島 知事「雇用創出、地域発展に感謝」

電子部品大手の京セラを創業し、通信大手KDDIの設立や日本航空の再建にも関わった戦後を代表する企業経営者、稲盛和夫(いなもり・かずお)さんが24日、老衰のため京都市内の自宅で亡くなった。90歳。

鹿児島市出身の稲盛和夫さんは古里の発展のため尽力し、2015年には「鹿児島の国際交流発展のため」として私財から鹿児島県と市にそれぞれ10億円を寄付した。県と市は同年、稲盛さんに県民栄誉表彰と市民栄誉賞を授与した。
京セラの工場は県内にも長年立地しており、30日に取材に応じた塩田康一知事は「雇用の創出、地域の発展のために多大なご尽力をいただいた」と感謝の言葉を述べた。【宝満志郎】