大阪府の吉村知事は、9月1日に行われた全国知事会に出席し、新型コロナウイルスの全数把握について大阪府として「9月下旬までに課題を整理したうえで、全数把握の見直しを実施する」と明らかにしました。 感染者の詳細を把握する「全数把握」について、政府は自治体の判断で高齢者など重症化リスクが高い人に限定するよう見直すことを認める方針を示していましたが、大阪府の吉村洋文知事はこれまで『現場の声を聞いたうえで判断したい』としていました。 大阪府が医療機関に対して実施したアンケートで約57％が「適切な医療の提供が難しくなっている」と回答したことから9月下旬までに全数把握の見直しをすると明らかにしました。 一方で全数把握の対象ではない患者が重症化した場合、改めて患者の情報を聞き取る必要があり対応が遅れるなどといった課題もあるとし、見直し実施までに対策を検討するとしています。