警察署の留置施設に用意された「予備弁当」を勝手に食べるなどしたとして、埼玉県警は先月25日、留置管理課の50歳の男性警部補を減給の懲戒処分とした。警部補は同日付で依願退職した。
警部補は2017年11月~今年4月にわたり、浦和西署の留置施設で留置者用の予備弁当(約300円)をこっそり食べていた。「盗み食い」された弁当は数百食に上る。余った弁当は通常、廃棄処分することになっているが、警部補は「もったいないから食べた」と話しているという。
「弁当は人数分ではなく、急きょ、逮捕者を留置するケースに備えて、通常は予備食を何食分か用意しています。不公平にならないように、弁当は全て同じものです」(捜査事情通)
いくら廃棄するからといっても、タダ食いはれっきとした「不正行為」だが、警部補のやりたい放題はこれだけではなかった。
■部下の愛妻弁当に「ゴミみたい」
20年3月~22年3月にかけて、部下の30代巡査の容姿をからかったり、巡査の妻が作った愛妻弁当を見て、「ゴミみたいな弁当だな」と暴言を吐いた。持ち込みが禁止されているスマホを留置施設内でいじったり、必要がないのに留置人の居室のカギを開けて、中に入っておしゃべりをしていたことも。今年4月、職員の個別面談を行った際、部下にチクられ、警部補の悪事が次々と発覚した。
留置人の弁当をめぐっては、今年6月にも群馬県警留置管理課の男性巡査(21)が、弁当を無断で食べたとして懲戒処分を受け、窃盗容疑で書類送検されたばかりだった(不起訴)。
読売新聞によると、単独室に収容されていた留置人の食べ残しが多く、巡査は当初、残飯に手を付けていた。「自分で配膳すればバレない」と考え、配膳前におかずを抜き取るようになり、つまみ食いを繰り返していた。
5月9日、巡査はこの留置人に配膳されると思い、サンマ1切れ(50円相当)をいつものようにつまみ食い。この日に限って巡査とは別の職員が複数人収容されている居室に、サンマが抜き取られた弁当を配膳。
留置人から「おかずが足りない」と指摘され、調べたところ、看守たちが使うゴミ箱から食べかけのサンマが見つかり、巡査の犯行がバレた。動機について、巡査は「小腹がすいていた」と供述していた。
警察官が留置人の弁当に手を出すとはもってのほかだが、やることがせこ過ぎる。