学校は組織的対応せず・主体的姿勢が欠如…旭川の中2凍死、最終報告案で市教委を痛烈非難

北海道旭川市の公園で昨年3月、中学2年の広瀬

爽彩
(さあや)さん(当時14歳)が凍死した問題で、市教育委員会の第三者委員会が7日に遺族側に示した最終報告案は、学校側や市教委の対応の鈍さについて、時折痛烈な表現を交えながら厳しく非難していた。
7日に遺族側に提示した報告案は、8月末に示した死亡に至る経緯に、学校や市教委の対応などを加えたもの。
広瀬さんが1年の時に在籍した中学校の対応について、上級生の行為がいじめ防止対策推進法に基づく重大事態と位置づけなかったことを問題視。いじめについて「理解が欠けていた」と意識の低さを指摘した。
さらに、広瀬さんの母親が繰り返し学校に相談していたことにも触れ、「何度もいじめ被害を把握できるタイミングはあったのに、結局、把握できなかった。いじめの認知に至らなかったのは悔やまれる事実」などと批判した。広瀬さんの境遇を巡り、双方の認識がかみ合わなかった要因として、「個々の教諭がそれぞれ判断、対応していただけで、学校としての組織的な対応がされていなかった」などと総括している。
一方、学校を指導する立場の市教委についても「いじめ問題について、法律やガイドラインに対する基礎的理解が欠けていた」と学校同様、いじめに関する意識の低さを指弾。さらに、「旧態依然とした態勢を黙認し、歴代市教委において組織の怠慢をもたらした」と踏み込んだ。
2019年6月、広瀬さんが学校に電話で「死にたい」と訴えて市内の川に入った際、周囲を複数の中学の生徒らが取り巻いた際の状況を巡っては、「複数の学校が関与していたのだから、市教委がもっと積極的に関与すべきだった」と消極的な姿勢を批判。状況改善に乗り出すチャンスを逃がす対応に「主体的に取り組む姿勢が欠如している」と疑問を投げかけた。