給食のカレーに塩素系漂白剤を入れたとして威力業務妨害の疑いで埼玉県富士見市立水谷東小の教諭が逮捕された事件で、市教育委員会は16日、記者会見や保護者向けの説明会を開くなどして対応に追われた。山口武士教育長は会見で「子供の命、安全を守る責任のある教員が逮捕された。絶対にあってはならないことだ。心からおわび申し上げる」と謝罪した。
会見での山口教育長らの説明によると、逮捕された水谷東小教諭の半沢彩奈容疑者(24)は令和2年に採用された。今年3月まではクラス担任を務めていたが、4月以降は別の学級を受け持っていた。
県警東入間署によると、半沢容疑者は、引き続きこのクラスの担任をできなかったことへの不満から「カレーに漂白剤を入れた」と供述している。
山口教育長は、半沢容疑者が複数の同僚の教員らに「人事で希望がかなわなかった」と漏らしていたと明らかにした。一方で「勤務ぶりは熱心で、子供たちとの関係も大変よかった」とも述べ、児童や同僚、保護者らとのトラブルは確認されていないと説明した。
市教委は16日、学校に保護者を集めて経緯を説明したほか、市立小中学校の臨時校長会議をオンラインで開催、不祥事の防止に注力するよう指示した。また、児童の心のケアを図るため、県教委に対しスクールカウンセラーの派遣を要請した。(星直人)