「さくらパパ」横峯良郎氏、宮崎県知事選に出馬意向 「どけんかせんといかん!」東国原英夫氏の名フレーズ引用で決意

女子プロゴルファー・横峯さくら(36)=エプソン=の父で元参院議員の横峯良郎氏(62)が、任期満了に伴う宮崎県知事選(12月8日告示、25日投開票)に出馬する意向を固めたことが15日、分かった。横峯氏がスポーツ報知の取材に明らかにした。近く出馬会見を行う。同知事選には4選を目指す現職の河野俊嗣氏(58)のほか、前知事の東国原英夫氏(65)も出馬を表明している。
現職の河野氏と前職の東国原氏が対決する師走決戦に、異色の候補者が名乗りを上げた。横峯氏は取材に「宮崎県知事選に立候補する。宮崎県の平均年収は都道府県別でワースト5の常連になってしまっている。どげんかせんといかん!」と東国原氏のキャッチフレーズを引用して明言した。近く予定される出馬会見には、親交のある日本維新の会の鈴木宗男参院議員(74)=地域政党「新党大地」代表=も同席する予定だ。
鹿児島・鹿屋市出身の横峯氏は約20年前から生活拠点を宮崎市内に置いており、深い愛着を持つ。今回の知事選の動きも注視していたという。「自民党の県連は『中央とパイプがある』という理由で現職の河野さんの推薦を決めた。それではダメなんだ。地方が中央に利用されるだけ。それは30年、変わっていない。残念ながら、東国原さんが知事だった4年でも変わらなかった。宮崎と中央の関係を変えたい」と強調した。
目玉政策が最低賃金の大幅な引き上げだ。現在、宮崎県の最低賃金(時給)は821円で、10月6日から853円に引き上げられるが「32円上がったところで何も変わらない」と憤る。「私が知事になったら、最低賃金を1300円にする。製造業や物流業、大手コンビニエンスストアなど東京に本社や本部がある企業には、その企業に出させる。日本企業全体の内部留保は500兆円を超えているんだから出せるはず。県内に本社がある企業には必要に応じて県から助成する」と持論を展開した。最低賃金は現在、最も高い東京都で1041円(10月1日から1072円)となっている。
横峯氏は三女のさくらを始め、独自の指導で多くの選手の才能を開花させた。「さくらパパ」と呼ばれ、かつらのテレビCMに出演するなど一世を風靡(ふうび)したことも。現在は、ジュニアゴルフ世界4大メジャーを制覇し「天才少女」と呼ばれる須藤弥勒(11)=ゴルフ5=のコーチを務めている。ゴルフ指導者としては確固たる実績を持つが、政治家としての手腕は未知数。07年参院選に旧民主党から比例で立候補し、13年まで1期務めたが、在任中には複数のスキャンダルが噴出した。
宮崎県民は横峯氏をどう評価するか。「第3の男」の参戦で選挙戦の構図が大きく変化しようとしている。
◆横峯 良郎(よこみね・よしろう)1960年3月15日、鹿児島・鹿屋市生まれ。62歳。串良商を卒業し、多くの職業を経験した後、地元で弁当店と居酒屋を開業。並行して多くの子供たちにゴルフを教え、長女・瑠依、三女・さくらをプロに育てた。2007~13年、参院議員。11年に旧民主党を離党し、その後、新党大地に所属。現在、8人の孫を持つ「おじいちゃん」。170センチ、65キロ。