福岡県警 2人に感謝状、川に落ちた女性救うため迅速110番

大雨で増水した川に流された女性を救うため110番し、水難事故を防いだとして、福岡県警田川署は25日、田川市内の長原かなえさん(38)と梶原菜央(なお)さん(24)に県警本部地域部長名の感謝状を贈った。それぞれ現場を偶然通りかかり「見過ごすことはできない」と迷わず携帯電話で通報したという。【峰下喜之】
同署によると、8月29日午後8時半ごろ、田川市川宮の川宮橋から、近くに住む40代女性が数メートル下の中元寺川に転落した。それぞれ車で帰宅中だった長原さん、梶原さんが「人が川に落ちた。流れが速い」などと110番した。
警察官4人が駆けつけ、午後8時49分に川宮橋から約320メートル下流、川岸から約3メートル先で草につかまっている女性を発見。暗闇の中、警察官2人が懐中電灯で照らし、残る2人が浮輪を手に水深約1.5メートルの濁流に入り救助した。女性は意識がもうろうとしていて病院に運ばれたが、けがはなく無事だった。
「少しでも通報が遅れていたら流され、命を落としていた恐れが高い。ぎりぎりのところで助けられたのは迅速な通報のおかげ」と森山仁署長。人命救助に直結したとして通常の署長名でなく、県警の地域活動を統括する地域部長名の感謝状に決まったという。
署長室での贈呈式で長原さんは「キャーという叫び声とドボンと落ちる音を聞いて震えが止まらなかったが、警察に伝えないと大変だと思った」。梶原さんは「川の水位も高く、見過ごせなかった。助かったと聞いて安心した」と振り返った。