大学同窓を待ち伏せし顔に硫酸、弁護側は「年上なのに容姿いじられPTSD」と主張

東京都港区の東京メトロ白金高輪駅で昨年8月、男性の顔などに硫酸をかけて重傷を負わせたとして、傷害罪などに問われた男(26)の初公判が20日、東京地裁(野村賢裁判長)であり、被告は起訴事実を認めた。
起訴状などでは、男は昨年8月24日夜、同駅出入り口のエスカレーターで琉球大学の同じ映画サークルに所属していた当時22歳の男性に硫酸をかけ、顔などに後遺症を伴う約3か月の重傷を負わせたとしている。
検察側は冒頭陳述で、男が同大学のホームページなどから男性の勤務先を特定し、犯行当日は数時間にわたって周辺を歩き回って男性を待ち伏せたと主張。退社後に地下鉄を乗り継いで同駅まで移動する男性を尾行し、犯行に及んだと述べた。
一方、弁護側も冒頭陳述を行い、「被告は男性より年上だったのに、趣味や性格、容姿などをいじられたり、からかわれたりし、心的外傷後ストレス障害(PTSD)を発症していた」と主張した。