宮崎県では20日、土砂崩れなどで寸断され、計111世帯が孤立した延岡市など4市町村に通じる道路の復旧工事が進められた。孤立状態は同日解消されたが、主要道などの完全復旧には時間がかかる見通しだ。
同県椎葉村では、18~19日の暴風雨で村中心部を流れる耳川の護岸が濁流にえぐられ、川沿いの民宿「森の宿 三越」の建物の一部が浮き上がった状態になった。当時、宿泊客はおらず、従業員らも避難して無事だった。
民宿を経営する甲斐美義さん(82)によると、19日午前6時半ごろ、川に面した建物の下の地盤が崩落していたという。甲斐さんは「えぐられた部分が少しずつ崩れているので心配だ。早く応急措置や護岸の修復をしてもらい、営業が再開できれば」と不安そうに話した。【重春次男、一宮俊介】