警視庁は20日、暴力団飯島会系会長で北海道帯広市、職業不詳の男(53)を電子計算機使用詐欺容疑などで逮捕した。男は特殊詐欺の被害金を引き出す「出し子」の統括役で、警視庁はグループが今年4月から約4か月間で、8都府県の約180人から計約2億7000万円を詐取したとみている。
発表によると、男は5月、仲間と共謀して東京都中央区の80歳代男性宅に区職員らを装って「医療費の還付がある」とうその電話をし、現金約145万円を指定口座に振り込ませてだまし取るなどした疑い。
警視庁は20日、飯島会の本部事務所(台東区寿)を約40人態勢で同容疑で捜索し、資金の流れを調べている。