「顔パス」で無賃乗車繰り返す、都営バス営業所職員に停職6月

東京都は20日、都営バスへの無賃乗車を繰り返したとして、バス営業所勤務の男性職員(51)を停職6月の懲戒処分にしたと発表した。職員はバスの運転手と顔見知りだったため、「顔パス」で乗車していた。このほか、バスの管理番号が記載された「車号プレート」などをインターネットで売買した職員ら8人も懲戒処分にした。
都によると、営業所の男性職員は令和2年10月13日から同年12月1日までの間、運賃を支払わずに複数回、都営バスを利用した。通勤時で制服を着用しており、乗車させた運転手らは「業務中だと思った」と説明している。15回程度、計約3千円の無賃乗車という。
別の男性職員(33)は3年10月、廃棄予定の車号プレートなど6点を自宅に持ち帰り、うち4点をネット上で売却。3点は購入者から買い戻して都に返却したが、残る1点は買い戻せなかったため、販売額相当の金額を都に返金させた上で、停職5日間の懲戒処分とした。
乗務中に私物のスマートフォンを使用した運転手ら7人については、減給処分などとした。