推定風速50m 50棟被害の突風は「竜巻の可能性高い」 静岡

台風15号が静岡県内に接近した23日夜に同県御前崎市白羽(しろわ)地区から牧之原市新庄地区にかけて吹いた突風について、静岡地方気象台は25日、「竜巻の可能性が高い」との調査結果を明らかにした。突風の強さは風速50メートルと推定している。
気象台によると、発生は23日午後9時10分ごろ。活発な積乱雲の通過や帯状に広がる建物被害、「ゴー」という音の移動があったとする証言が複数得られたことなどを分析理由に挙げた。6段階で風の強さを示す「日本版改良藤田スケール」で、2番目に弱い階級に該当するとした。
御前崎と牧之原両市によると、ビニールハウスが壊れたり住宅の屋根瓦が飛散したりするなど二つの地区で少なくとも計約50棟の建物被害があったという。【松浦吉剛】
住宅浸水、4000棟超える
台風15号の大雨による県内13市町での住宅の浸水被害は、自治体の調査がさらに進んだ結果、26日午前10時現在の県集計で4000棟を超えた。
内訳は床上浸水が1496棟、床下浸水が2569棟だった。床上は静岡市が879棟で6割弱に上る。磐田市242棟、藤枝市113棟、袋井市107棟の順で続いた。一方で床下は浜松市が1633棟で6割を超えた。磐田市419棟、袋井市178棟、島田市116棟と続いた。
また、住宅の全壊は浜松市と掛川市に1棟ずつあり、半壊は牧之原市で2棟、川根本町で1棟となっている。【松浦吉剛】
停電、一部で解消めど立たず
中部電力によると、土砂崩れで送電鉄塔が倒れて発生した大規模停電は復旧が進み、26日午前9時現在、県中西部の4市2町の計約330戸まで縮小した。うち静岡・浜松両市の一部、約60戸は近日中に復旧する見通し。だが、残り約270戸については交通網の寸断で被災地に作業員が入ること自体が難航しており、停電解消のめどは立っていない。被災者と連絡を取り合い、ポータブル発電機の貸し出しなど応急対策を講じているとしている。