国葬会場となった日本武道館近くの公園には一般向けに献花台が設置され、朝から花束を手にした人たちで長い列ができた。弔問に訪れた人々は、「安らかに眠ってほしい」と凶弾に倒れた安倍氏の冥福を祈った。
爽やかな秋晴れの下、一般の献花は当初の予定を30分繰り上げて午前9時半から始まった。
友人と列に並んだ京都市の会社役員の女性(51)は「(安倍氏と)講演会で一緒に写真を撮ったことがある。優しい笑顔だった」と涙ぐみながら振り返った。
岐阜市から始発の新幹線で駆け付けたという会社員の男性(27)は「あってはならない事件で悲しかった。お疲れさまでしたという思いです」としのんだ。
鹿児島県指宿市の男性(45)は「安倍さんの政策に共感していた」という。献花後、「ありがとうございました、安らかに眠ってくださいと伝えました」と話した。
安倍氏の遺骨を乗せた車は午後1時25分ごろ、日本武道館に向けて東京・富ケ谷の自宅を出た。後部座席には遺骨を抱えた喪服姿の妻昭恵さんが座り、白い制服姿の儀仗(ぎじょう)隊約20人が見送った。
[時事通信社]