静岡県牧之原市の認定こども園「川崎幼稚園」で送迎バスに3歳女児が取り残され熱中症で死亡した事件を受け、政府が29日、置き去りを防ぐ安全装置の設置を早期に義務化する方針を示した。2021年7月に福岡県中間市で起きた同様の事件で我が子を失った遺族は「もっと早く義務化されていれば」と悲痛な胸の内を明かした。
政府方針への受け止めに関する報道各社の質問に代理人弁護士を通じて回答したのは、中間市の認可保育園「双葉保育園」で送迎バスに置き去りにされ熱中症で死亡した倉掛冬生(とうま)ちゃん(当時5歳)の母親(38)。
母親は「安全装置が義務化されることにより、幼い子どもたちの命が守られることで、冬生も少しは浮かばれるのではないかと思う」とコメント。一方で「母親としては『もっと早く義務化されていれば、冬生が犠牲になることもなかったのに』とどうしても考えてしまう。ここに来るまでに払われた犠牲はあまりにも大き過ぎた」とした。【成松秋穂】