「変な言い訳ばかりで面白い」子ども傍聴人も呆れた無免許運転男の開き直り

実際の数値上はわからないが、日ごろの裁判傍聴で事件の発生件数や起こる事件に季節性を感じることはない。しかし、傍聴席という場所に限っていうと明確に感じる季節がある。 それは夏だ。夏休みを利用して、小中学生と思しき子たちが親に連れられ、傍聴席で熱心に裁判を傍聴する姿に出くわす。今回は東京地裁にて今年8月、子どもが多く傍聴する中で行われた裁判を紹介する。(裁判ライター:普通) ●子どもには刺激が強いか不安になる交通違反歴 40代の被告人男性は、無免許で普通自動車を運転した道路交通法違反の罪に問われている。 被告人はここ10年で交通違反歴が9件あり、罰金刑となったのも2度、1年前に運転免許の取消処分を受けていた。しかし、免許取消以降も買い物などで3日か4日に1回の頻度で車を運転していた。今回の逮捕のきっかけも、引っ越しの荷物を運ぶのには車が便利という理由で運転をしており、交差点で信号注視せず侵入したということで警官に呼び止められ発覚した。 傍聴席には10人ほどの子どもがいた。実践的な交通ルールを学ぶきっかけになって欲しいと思う反面、「意外と大人ってルール守らないのかな?」と悪影響を与えないか気になるところ。 ●質問に淀みなく答える被告人 交通違反歴が多い被告人なので、交通ルールの認識には不安があったが、弁護人からの被告人質問での受け答えはスムーズそのものだった。 弁護人「どうして運転免許が必要かわかりますか?」被告人「使い方によっては凶器になりうる車を利用するには、正しい知識と技能を持っているという証明が必要だからだと思います」 弁護人「もしあなたが、自動車事故の被害者となったらどう思いますか?」被告人「正しく処罰されて欲しいと思います」 弁護人「もしその加害者が無免許なら、どう思いますか?」被告人「犯人のことは憎く、もっと厳しく処罰されるべきと思います」 弁護人「今回、事故は起こしていませんが、あなたがその無免許だったんですよ」被告人「はい、その点は深く反省しております」 この、「なぜ、その行為は犯罪となるか?」という質問に「法律で定められているから」と答える被告人は結構多い。 その場合、「では、なぜ法律で定められていると思いますか?」と追加で聞かれると答えられなくなるケースを多く見る。それを考えると、この被告人は行為の悪質性はしっかり認識している分、再犯の防止にはその認識を強固にできるかに絞られる。
実際の数値上はわからないが、日ごろの裁判傍聴で事件の発生件数や起こる事件に季節性を感じることはない。しかし、傍聴席という場所に限っていうと明確に感じる季節がある。
それは夏だ。夏休みを利用して、小中学生と思しき子たちが親に連れられ、傍聴席で熱心に裁判を傍聴する姿に出くわす。今回は東京地裁にて今年8月、子どもが多く傍聴する中で行われた裁判を紹介する。(裁判ライター:普通)
40代の被告人男性は、無免許で普通自動車を運転した道路交通法違反の罪に問われている。
被告人はここ10年で交通違反歴が9件あり、罰金刑となったのも2度、1年前に運転免許の取消処分を受けていた。しかし、免許取消以降も買い物などで3日か4日に1回の頻度で車を運転していた。今回の逮捕のきっかけも、引っ越しの荷物を運ぶのには車が便利という理由で運転をしており、交差点で信号注視せず侵入したということで警官に呼び止められ発覚した。
傍聴席には10人ほどの子どもがいた。実践的な交通ルールを学ぶきっかけになって欲しいと思う反面、「意外と大人ってルール守らないのかな?」と悪影響を与えないか気になるところ。
交通違反歴が多い被告人なので、交通ルールの認識には不安があったが、弁護人からの被告人質問での受け答えはスムーズそのものだった。
弁護人「どうして運転免許が必要かわかりますか?」被告人「使い方によっては凶器になりうる車を利用するには、正しい知識と技能を持っているという証明が必要だからだと思います」 弁護人「もしあなたが、自動車事故の被害者となったらどう思いますか?」被告人「正しく処罰されて欲しいと思います」 弁護人「もしその加害者が無免許なら、どう思いますか?」被告人「犯人のことは憎く、もっと厳しく処罰されるべきと思います」 弁護人「今回、事故は起こしていませんが、あなたがその無免許だったんですよ」被告人「はい、その点は深く反省しております」
この、「なぜ、その行為は犯罪となるか?」という質問に「法律で定められているから」と答える被告人は結構多い。
その場合、「では、なぜ法律で定められていると思いますか?」と追加で聞かれると答えられなくなるケースを多く見る。それを考えると、この被告人は行為の悪質性はしっかり認識している分、再犯の防止にはその認識を強固にできるかに絞られる。