東京オリンピック・パラリンピックを巡る汚職事件で、会長ら社員3人が贈賄罪で起訴された出版大手「KADOKAWA」(東京都)が5日、都内で記者会見を開き、夏野剛社長(57)が「読者、ユーザー、関係する全ての皆様の当社への信頼を裏切り、深くおわび申し上げます」と謝罪した。
また、同社は同日の取締役会で、3人のうち角川歴彦(つぐひこ)会長(79)の会長職の辞任の申し出を承認した。角川前会長は4日、大会のスポンサー選定で便宜を図ってもらう見返りに部下2人と共謀して大会組織委員会元理事の高橋治之容疑者(78)=受託収賄容疑で再逮捕=に計約6900万円の賄賂を渡したとして、東京地検特捜部に起訴された。また、逮捕・起訴はされなかったものの、松原真樹副会長(69)からも辞任の申し出があり、同社は5日付でこれを承認した。
角川前会長は自身が起訴された4日に弁護団を通じてコメントを公表。「私だけでなく、社員2人が逮捕・起訴されたという事態は大変重いものと受け止め、その責任を取る必要がある」として会長職を辞任する意向を表明した。一方で、「汚職に関与したことなどは一切ない」とし、裁判で無実を主張していく方針を示した。【松尾知典、北村秀徳】