4日午後に子どもとみられる女性の遺体が見つかった江戸川では、9月23日から行方が分からなくなっている千葉県松戸市の小学1年生、南朝芽(さや)さん(7)の捜索が続けられており、川沿いでは住民らが不安な表情で現場の様子を見守った。
遺体が見つかったのは、朝芽さんの靴と靴下が見つかった河川敷から下流へ約14キロの場所。県警は当初、靴が見つかった河川敷の周辺を中心に捜索していたが、28日にこの河川敷から約1キロ下流の取水口で朝芽さんの帽子が見つかると、捜索エリアを下流方向に拡大。警視庁や埼玉県警と共に、県警はヘリコプターなどを使って遺体が見つかった下流域も捜索していた。県警は5日以降も、約120人態勢で捜索を続ける方針だ。
仕事帰りに上空に多くのヘリコプターが飛んでいるのを見て川沿いに来たという東京都江戸川区篠崎1の清掃員、宮森政敏さん(79)は「本当にかわいそうだね」と声を落とした。このあたりをよく散歩するという同南篠崎のパート、須賀芳治さん(51)は「何も気づかなかった。まさか子どもが流れ着いたとは」と表情を曇らせた。【長沼辰哉、近森歌音、石塚孝志】