新潟薬科大客員教授の古市泰宏さん死去 81歳 ノーベル賞を期待

新型コロナウイルスのワクチン技術の基となる研究でノーベル医学生理学賞や化学賞の受賞が期待されていた新潟薬科大客員教授の古市泰宏(ふるいち・やすひろ)さんが8日、神奈川県鎌倉市内の自宅で病気のために亡くなった。81歳。葬儀は近親者で営む。お別れの会を後日開く。喪主は妻郁子(いくこ)さん。
富山市出身。国立遺伝学研究所研究員などを経て、2007年から同大の客員教授を務めていた。
1970年代、遺伝子の情報をコピーして運ぶ役割を担う「メッセンジャー(m)RNA」に「キャップ」と呼ばれる構造の物質があることを発見。キャップはmRNAが細胞内でたんぱく質を作るのに不可欠な役割を果たすもので、この発見が新型コロナウイルス感染症の重症化などを予防するmRNAワクチンの迅速な開発を後押しした。