「やっと日本に」 水際対策緩和、外国人観光客が成田に続々到着

政府は11日、入国者数の上限を撤廃するなど新型コロナウイルスの水際対策を大幅に緩和した。日本の空の玄関口である成田空港(千葉県)には海外からの外国人観光客が続々と到着。「おすしを食べたい」「やっと日本に来られて幸せ」と声を弾ませ、到着ロビーは感染拡大前には及ばないものの、久しぶりのにぎわいを見せた。
台湾・台北から到着したチェン・イージンさん(26)はスーツケースを押しながらロビーに姿を現すと、「日本が大好き」と笑顔を見せ、友人たちと記念撮影を始めた。日本の水際対策の緩和が決まった直後の9月下旬に航空券を予約したという。「すぐに日本に来たかった。新宿や浅草、銀座を回り、東京ディズニーリゾートに行く」と話した。
鉄道やバスのカウンターには外国人観光客の長い列ができた。韓国・ソウルからやって来た会社員のユ・チャオンさん(28)は、日本で3泊する予定だといい、「買い物を楽しみ、パチンコもしたい」と言って新宿行きのバスに乗り込んだ。
日系の大手航空会社2社の日本行き国際線予約数は大幅に伸びている。入国緩和だけでなく、円安も追い風になっているという。
日本航空の11、12月の予約数は、緩和表明前の9月中旬の3倍以上に達した。赤坂祐二社長は5日、成田空港で取材に応じ「航空業界として心から歓迎している。どんどん来てほしい」と語った。
全日本空輸の12、1月の予約数も緩和表明前の5倍に。ANAホールディングスの芝田浩二社長は「日本にとって大きな転機で、国内外の往来が増え、日本経済に寄与することを期待する」とのコメントを出した。【中村宰和】