20日午後5時55分ごろ、東急田園都市線の三軒茶屋駅にある変電所の機器が故障して停電が起き、渋谷―鷺沼間で一時運転を見合わせた。田園都市線と直通する東京メトロ半蔵門線の渋谷―清澄白河間や、東急大井町線でも停電が起き、計約18万人に影響した。
田園都市線は約3時間半後に全線再開したが、沿線には徒歩で帰宅する会社員らの長い列ができた。川崎市高津区の女性会社員(47)は、二子玉川駅から歩いて帰った。一駅分の距離だったが、多摩川にかかる橋の歩道は人でごった返し、「いつもなら5分で渡りきれるのに、30分ほどかかった」という。「みんな、仕方ないなという表情だった。車道にも人があふれていた。東日本大震災を思い出した」とため息をついた。
神奈川県大和市の男性会社員(26)は二子玉川駅から7駅先の鷺沼駅まで1時間40分歩いたという。「良い運動になる、と気持ちを切り替えて歩いた。肩がぶつかった中年の男性同士が言い争う場面にも遭遇した」と振り返った。
東急によると、停電発生直後に駅間で停車した電車に乗っていた約700人は線路に降り、最寄り駅まで歩いたという。【遠藤大志、柿崎誠、竹田直人】