「目の前に屋根が飛んできた」、車を直撃「間一髪で逃げた」…金沢港の竜巻で被害31件

石川県内は23日、寒冷前線の影響で大気の状態が不安定となり、金沢市の金沢港付近では同日午後、竜巻とみられる突風が発生した。金沢市によると、同港周辺では突風で建物の屋根がはがれたり、木が倒れたりする被害が31件確認された。けが人はいなかった。
気象庁は同日午後1時3分、金沢市を含む加賀地方に竜巻注意情報を発令し、午後2時25分に加賀地方で竜巻とみられる突風が発生したと発表した。金沢地方気象台は24日、現地に職員を派遣して被害状況や原因を調査する予定だ。
金沢市無量寺町の金沢港クルーズターミナルからは午後1時15分頃、竜巻状の雲が水しぶきを上げながら、港内の海上を移動する様子が確認された。雨が強まり、雷が鳴った直後に発生し、施設内は一時騒然とした。
金沢市五郎島町の家具店「大栄家具」前では、近くの建物から飛ばされた屋根の一部が車に直撃した。居合わせた川江賢太郎社長(41)は「目の前に屋根が飛んできた。間一髪で逃げた」と声を震わせた。
同市大野町の県金沢港大野からくり記念館では、突風の影響で通路のガラス屋根が割れるなどの被害が出たため、一部の団体客の予約をキャンセルした。
突風の影響で電線が切れる被害も相次いだ。北陸電力によると、金沢市内では最大約40戸が一時停電した。