受刑者の男と母親に6200万円の賠償命令 大阪・門真市一家4人殺傷 大阪地裁「母親は共同不法行為責任を負うと言わざるを得ない」

大阪府門真市で2016年、一家4人が殺傷された事件で、遺族が、受刑者の男と、男の母親に損害賠償を求めた民事裁判の判決があり、大阪地裁は約6200万円の賠償を命じました。
2016年、大阪府門真市の住宅で川上幸伸さん(当時43)ら一家4人が殺傷され、男は殺人や殺人未遂などの罪で懲役30年の判決が確定しました。
川上さんの妻ら遺族7人は2019年、男と、男の母親にあわせて7200万円の損害賠償を求め、訴えを起こしていました。
これまでの裁判で遺族は、男が精神科の病院を退院後、服薬を怠り、男の母親については「男の症状の悪化と他者への危険性を予見できる立場だった」と主張してきました。
判決で大阪地裁は母親に対し「男との共同不法行為責任を負うと言わざるを得ない」と指摘。
男と連帯して、約6200万円を支払うよう、命じました。