国に登録せずに外国為替証拠金取引（FX）投資の勧誘をしたとして、愛知県警は25日、千葉県山武市井之内、自営業、東條安伸容疑者（72）を金融商品取引法違反（無登録営業）の疑いで逮捕したと発表した。「金銭の貸し借りで出資を募ったのではない」と容疑を否認しているという。
愛知県警生活経済課によると、「昔、外務省で働いていた。FBI（米連邦捜査局）にも出向した」などと経歴を詐称し、顧客を信用させていたとみられる。19都府県の計80人から約4億1700万円を集めたとみて調べている。
逮捕容疑は2018年10月10日～19年6月中旬ごろ、金融商品取引業の登録がないのに、京都市の女性（45）ら3人にFX投資を呼び掛けたとしている。
東條容疑者はマッチングアプリを通じて被害者らと知り合い、「プロトレーダーの指導もしている。利益は少ないが必ず勝てる」などと説明していたという。【熊谷佐和子】